歯科医師から見た離乳食期👶
- 2023年3月7日
- 小児歯科・マタニティ
こんにちは✨
瀬戸市の瀬戸歯科です🦷✨
本日は歯科医師からみた離乳食期についてお話いたします。
生後5〜6ヶ月頃から徐々に始める離乳食ですが離乳食期の最重要ポイントは乳児嚥下から成熟嚥下への切り替えをしっかり行うことになります。
この時期は口腔機能発達上極めて重要な時期であると言えます。
👄口腔機能の機能的判断
原始反射である哺乳反射の完全消失を目安とします。
原始反射の消失を待たずに離乳食に移行すると無理に乳児嚥下で丸呑み処理を使用と乳児嚥下の残存を生む可能性があります。(時期の目安:5〜6ヶ月)
また、下記の原始反射の消失も口から物を食べる準備の重要なサインとなるため離乳食開始時期を決める際にはこの反射の確認をする必要があります。
✔︎咬反射の消失(口角から指を入れると顎を閉じて固形物が進入するのを防ぐ反射)
✔︎舌挺出反射の消失(唇を介さないで入ってきたスプーンなどを舌で押し出す反射)
🤍離乳食初期
口唇を閉じて舌を更新の中に入れて食物を口腔内に取り込むことができることを目標にします。
平たいスプーンを下更新の上に置いて自分から口唇を閉じて「捕食」させるとうにします。
液体部分がない均等なペースト状にしましょう。
マグなどのストロー飲みは初めは特に厳禁です!
椅子を少し後ろに倒すことで喉に流れ込みやすくしましょう。
🤍離乳食中期
しっかり口を閉じて左右の口角がぎゅっと収縮するようになったら離乳食中期に移行します。
舌を上に上げて食べ物を潰して咽頭に送り込む成熟嚥下の基本を習得することが重要です。
初期のドロドロの状態から豆腐のような均質で固形の形はあるが簡単に舌を上げて上顎で潰して飲み込むことのできる離乳食により”押し潰し嚥下”を獲得させます。
上の唇を下げることが重要です。
またコップ飲みの練習の開始をしましょう🫗👶
🤍離乳食後期
食べる時に口の形が左右非対称になったら離乳食後期に入ります。
臼歯部の歯茎でものを食べることで舌を顎堤内に入れて食べる練習をします。
舌では潰せない歯茎で潰せる中期よりさらに硬めのものを与えて(バナナやアボガドや桃など)、咀嚼の練習と奥歯でものを噛んで舌を顎堤の内側に入れる機能訓練を十分に行います。
コップからすすり飲みを確立させましょう。
また足をつけて極端に前傾姿勢にならないように気をつけましょう!
🤍離乳食完了期
手づかみ食べの開始!
手づかみ食べをすることによってより多彩なものを自分の判断で食べるようになり手と口の協調発達を促します。
1歳半ぐらいを目安に卒乳しストローの使用はなるべく控えましょう。
また臼歯の生え具合を見てさらに硬い食材を与えていきましょう!
今回は離乳食についてお話いたしました。
お口の周りの筋肉やお口の中の発達に関して正しく離乳食期を進めていくことがとても重要になります。