口腔機能発達不全症👄
- 2023年1月31日
- 予防・虫歯
こんにちは✨
瀬戸市の瀬戸歯科です🦷✨
本日は口腔機能発達不全症についてお話いたします👄☝️
2018年より「口腔機能発達不全症」という病名が歯科保険に新設されました。
そのため歯科での介入が強く求められることであることがわかります。
❓「口腔機能発達不全症」とは❓
まだ、あまり聞きなれない言葉かもしれません。
日本歯科医学会では以下のように定義づけしています。
”「食べる機能」・「話す機能」その他の機能が十分に発達していないか正常に機能獲得ができておらず明らかな摂食機能障害の原因しっかんがなく口腔機能の定型発達において個人因子あるいは環境因子に専門的関与が必要な状態”
👄「口腔機能発達不全症」の原因👄
1.乳児嚥下(原子反射)の残存
2.口呼吸
3.低位舌
乳児嚥下の残存を中心としつつこの3つは複雑に絡み合い、お互いがお互いの原因となっています。
✔︎乳児嚥下の特徴
舌が水平に伸びて顎堤の上に乗って前に突き出されている
お口を閉じていない
お口の周りの筋肉が強く収縮
✔︎成人嚥下の特徴
舌が垂直に伸びて歯列(顎堤)の内側に入っている
口を閉じる
口の周りの筋肉に強い収縮が見られない
乳児嚥下が残存することによって「低位舌」が見られるようになり、それに伴い狭窄歯列弓や反対咬合、口呼吸の原因となってしまいます。
口呼吸によって引き起こされる問題も大きく、昨今よく取り上げられています。
口呼吸によって引き起こされる問題としては下記のものが挙げられます。
👄アデノイド顔貌
(上顎前突となる)
👄免疫の崩壊
(鼻呼吸による細菌処理機構が機能しないため)
👄睡眠時無呼吸
(鼻腔が狭窄し気道の閉鎖や狭窄を引き起こす)
👄学習能力や運動能力の低下
(昼間の眠気を引き起こす)
👄顔面の異常成長
(口呼吸によって顔面の成長ぱたーんは垂直方向への成長及び下顎の後退が見られる)
👄血中酸素濃度の低下
🏥口呼吸の治療🏥
・MFT治療
(口腔周囲筋を整えて口唇閉鎖を促す)
・舌小帯切除
・アデノイド除去
・鼻詰まりの改善
・矯正で上顎を大きくする
・出生時期からの口育
👄口腔機能発達不全症の予防👄
乳児嚥下から成人嚥下に誘導するために摂食・嚥下トレーニングを行うことが予防へとつながります。
1.上唇を下ろして口を閉じる(離乳食初期)
2.舌を上顎につける(離乳食中期)
3.舌を顎堤の内側に入れて奥歯で噛む(離乳食後期)
お子さんのうちから予防することで大人の歯への生え変わりに優位になります。
院長も6ヶ月の子供を育てながら「口育」について日々勉強中です。
お子さんのお口のことや矯正のことでお悩みの方は瀬戸歯科へお気軽にご連絡ください。